歴史に残る名車・ジャガーEタイプ・クラシックカーが熱い!
歴史に残る名車・ジャガーEタイプ・クラシックカーが熱い!
ジャガーといえばイギリスの高級自動車メーカーであり、英国王室御用達の自動車である。高級車でありながらどこか品性を感じ、メルセデス・ベンツのように一目で高級車とわかるメーカーではなく、むしろ女性や車に興味ない人からしたらどこの車かわからないと思う。
しかしその控えめな高級感が、ある一定の層には支持されているのだと感じる。ジャガーといえば業界ではモータースポーツのイメージがありスポーティーなカーメーカーという印象を受ける。
そんなジャガーの中の名車といえばやはりEタイプであり、そのデザインの美しさに加えてハイパフォーマンスカーであり、おまけに品まである。まさにこいつはすげぇや、な1台である。
ジャガーが生み出したEタイプは3回モデルチェンジをしておりそのモデルチェンジごとにシリーズ1からシリーズ3と呼ばれている。
シリーズ1はスイスのジュネーブモーターショーで発表され話題となり、そのあとのニューヨークで発表され、瞬く間に大ヒットした。それは想像以上だったため当時は有名人でも待たされるほど品薄状態が続いた。
そうした歴史のある車はやはりクラシックカーとして値段が上がっていくので、車というよりは骨董品に、近くなっているように感じる。
最近では海外ではクラシックカーに投資する人も居てクラシックカー市場は物凄い値上がりを見せている。中には50億円以上で落札される車両もあったりするほどだ。
そんな名車中の名車であるEタイプを作り出したジャガーというメーカーは一体どのようなメーカーなのかまずは歴史を見てみよう。
ジャガーの歴史

ウィリアムズ・ライオンズととその友人によって『スワロー・サイド・カンパニー』として1922年にサイドカーの製造会社として設立された。その後自動車のボディ製造を手がけたことによって自動車メーカーとしての基盤を作っていった。
1933年には社名を『SSカーズ』に変更した。そして当時は自動車愛好家などには低評価を受けていてそれを覆すために、ジャガーという車名を新たにつけ綺麗なスタイリングに豪華な内装、そしてエンジンを強化したことによって、その他の高級車に劣らないくらいの高性能車を他よりも安い価格で提供したことによって大きな人気を獲得することに成功した。
他のメーカーに劣らない外観や内装そしてエンジン性能を他よりも安く提供するというポリシーは今日のジャガーにも繋がっている。
そして第二次世界大戦後の1945年に社名を『ジャガー・カーズ』ブランド名を『ジャガー』にした。ブランド名がジャガーになってからはモータースポーツに力を入れるようになり、ル・マン24時間耐久レースでは当時ライバルであったフェラーリやマセラティ、メルセデス・ベンツにポルシェといった強豪を圧倒し3連覇を果たし、当時のベントレーに並ぶル・マン5勝を挙げた。ル・マン24時間耐久レースのメーカー別勝利数でもフェラーリに次ぐ4位となっている。
ウィリアムズ・ライオンズの思想に『美しい物は売れる』という考えがあり、値段が高くてもデザインが美しければ顧客はそれを求めると考えていたため、『ジャガー・Eタイプ』のような美しい車が誕生したのだろう。
そして1989年にフォードに買収され傘下になりイギリスの高級自動車メーカーであるランドローバー、アストンマーティンと共にフォードグループの高級車部門になった。
しかし2000年代に入るとフォードの経営不振の影響から2008年にインドのタタ・モータースに売却され今は『ジャガー・ランドローバー』となっている。

シリーズ1
シリーズ1には2つのエンジンタイプがあり3.8リッター直列6気筒DOHCはジュネーブモーターショーにて華々しいデビューを飾り瞬く間に人気となった。
最初期のモデルには『フラットフロア』と呼ばれるモデルが存在しわずか1年しか製造されなかったため自動車愛好家の間では希少価値の高いモデルとなっている。
1964年1シリーズはマイナーチェンジし、エンジンが4.2リッター直列6気筒DOHCとなり最高出力265馬力を5400回転で最大トルクは39.1キロを4000回転で発生するようになり運転性能が向上した形となった。
トランスミッションが改良され素早いシフトチェンジが可能になった。
1966年のジュネーブモーターショーで後席にも2席設けた^_^出るが発表され、同時に3速オートマも加わった。これにより幅広い顧客層を取り込むことに成功した。
1967年から1968年の1年弱アメリカの連邦安全基準に適合させるための車両を製造しシリーズ1.1/2と呼ばれた。
シリーズ2
シリーズ2はシリーズ1から引き続き使われた4.2リッターエンジンであり、シリーズ1での欠点を改良されたモデルとなった。
シリーズ3

1971年に発売を開始させシリーズ3は5.3リッターのV12気筒エンジンとなっている。最高出力は272馬力を5850回転で発生し、最大トルクは42キロを3600回転で発生する。マニアの間では不評だったらしいがパフォーマンスを考えれば、その当時の車として227キロにも迫るトップスピードはすごいものがある。0-100キロは約7秒。
伝統を受け継ぐ後継車・ジャガーFタイプ

グレード |
F-Type Coupe 2.0 |
F-Type Coupe 3.0 |
F-Type Coupe 3.0 |
F-Type R Couype |
F-Type SVR Coupe |
排気量 (cc) |
1995cc |
2994cc |
2994cc |
4999cc |
4999cc |
エンジン |
直列4気筒ターボ |
V6スーパーチャージド |
V6スーパーチャージド |
V8スーパーチャージド |
V8スーパーチャージド |
最高出力 |
300PS/5500rpm |
340PS6500rpm |
380PS/6500rpm |
550PS/6500rpm |
575PS/6500rpm |
最大トルク |
400N・m/1500-2000 |
450N・m/3500rpm |
460N・m/3500rpm |
680N・m/3500rpm |
700PS/3500rpm |
ミッション |
8AT |
8AT |
6MT/8AT |
8AT |
8AT |
駆動輪 |
FR |
FR |
FR/4WD |
4WD |
4WD |
全長×全幅×全高 |
4480×1925×1325mm |
4480×1925×1315mm |
4480×1925×1315mm |
4480×1925×1315mm |
4475×1925×1315mm |
燃費(km/L) |
12.2/L |
9.8/L |
9.6/L 10.0/L |
8.1/L |
8.1/L |
中古車相場 495万〜1480万円 2019年1月調べ
そんな名車であるジャガー・Eタイプの後継車として復活したのがジャガー・Fタイプである。
ジャガー・Fタイプは2013年に発売され、Eタイプを継ぐモデルとしてジャガーの伝統的なモデルとなっている。
オールアルミボディで前後の重量配分はほぼ50:50となっておりとてもスポーティーな仕上がりの1台になっている。
ジャガー・Fタイプはターゲットをポルシェ・911にしているそうだ。ポルシェ・911といえばスポーツカーの代名詞的存在でもあり他者メーカーが必ずといって良いほどベンチマークにする車である。現行のポルシェ911のGT2RSは発売された当時、ドイツにあるニュルブルクリンク北コースで市販車最速だったということもありそこをベンチマークにするところにジャガーのFタイプに対する本気度が伺える。
*諸元表はすべてのグレードを網羅しているわけではないので参考までに。
こちらもおすすめクラシックレンジローバーを所有してわかったこと