ワーキングホリデーとは
ワーキングホリデーとは18歳から30歳までの方を対象にワーキングホリデービザを発行している国へ1年間自由に行き来できるビザであり、滞在中の旅行や就労が可能なVISAである。
ワーキングホリデービザのと学生ビザの最大の違いは就労時間の制限があり、
私の居るニュージーランドやオーストラリアでは2週間で、40時間と制限があるのに対し、
ワーキングホリデービザは制限がないので、それをキッカケとして現地にそのまま採用になるという方も多くみられます。
また就労できる職種に制限があまり無いので普通の仕事であればどの職種にも就け、
雇い入れる側にとっても大変都合の良いビザであります。
日本でワーホリに行くと海外で1年間遊んで帰ってくるというように考えている人が多い印象ですが、
海外移住を考えた際にとても有利に働くビザのひとつであることは間違いありません。
もちろん休暇を目的に外国へ行き生活スタイルや街が気に入ったり、
自分に合ってると思ったらそうすれば良いので、
1年間と決めて日本へ戻ることも全然ありだと思います。
ワーキングホリデービザの凄さ
一般的にワーキングホリデーと聞くと海外に1年間休暇目的で行って生活費を何処かで働いて稼いでまたビザが切れる時になったら帰ってくるのを想像すると思います。
インターネット上にもワーキングホリデーに、
行くべきだとか行かないべきという記事がたくさんありますし、
それを参考にしている人も多いと思います。
ただワーホリ経験者で海外生活が3年以上になる僕的にはワーキングホリデービザほど自分が移民という観点で見た時に優れたビザは無いと思います。
というのも海外でワークビザを取得しようと考えた場合にまずは雇用してくれる会社を探してビザのサポートをしてもらう必要があります。
それに加えて使う人は移民弁護士なども使って必要書類などを集めたりしながらやっとの思いでワークビザを取得する人が多いです。
そうして取得したワークビザも万能というわけではなく、
ワークビザの期間は働けるということが保障されているものの、
転職が自由にできないのが大きなネックでもあります。
どういうことかというと、例えば美容師さんとしてワークビザを獲得したら美容師以外の仕事ができないという具合です。
雇用主を変えることはできますが美容師からセールスマンになりたいと思っても、
自分でまたビザをサポートしてくれる会社を見つけてワークビザを申請しなおす必要があり、
職種を変えることがとても難しいのがワークビザ最大の欠点です。
それに引き換えワーキングホリデービザは雇用主を自由に変えることができるのに加えて、
自分のビザをサポートしてくれる会社を探す必要もなく、
採用になったら即日働けるというのが大きな強みだと私は感じました。
なので海外移住を本当に検討してるなら使わない手はないなと思います。
どの業種でも働けるというのが海外で働くきっかけとしてはとても便利で、
日本はワーキングホリデービザがありますが、
僕の友達のコロンビア人はワーホリビザがないので学生ビザで来て職を探していました。
それを考えると日本人は本当に恵まれていて、
海外に移住しようと思った時にワーキングホリデービザのようなどこでも就職できるビザの選択肢が最初からあるのは大きなアドバンテージだなと海外に来てから強く感じました。
ワーホリで行く国によっては同一の雇用主のもとで働ける期間が決まってる国もあるので、
もし長くその国に居たいと思ったら結局はワークビザを申請することになると思うのですが、
きっかけ作りとしてワーホリビザほど役に立つのはなかなか無いんじゃないかなと思います。
英語は世界共通語
僕が海外にきて痛感したことの1つに英語は世界共通語であって
第二言語として流暢ではなくてもある程度喋れるというのが普通ということです。
よく日本人は英語が苦手などと言われますが、
まさにその通りで日本人以外の外国人は割と英語を喋れるという印象を海外に来た当初は思いました。
それと同時に日本人はホントに英語が他の国の方々に比べて出来ないということを身をもって痛感しました。
もちろん現地にいる駐在員の方や海外で育った日本人など英語を全く苦にしていない人にもたくさん会いましたが、
相対的に見てそう感じました。
なのでもしこれからワーキングホリデーなどで日本から来て最終的に海外永住を目指すのなら、
ある程度英語の知識はあったほうが良いと思います。
僕は海外に来た当初はTOEICで600点に届かないくらいの英語力できた記憶があります。
それでも3年以上の海外生活で日常会話はある程度できるようになりました。
しかし来た当初にもっと英語力があれば違ったのかなという思いが強くあるので、
これから来て海外移住を本気で目指すならできるに越したことないです。
というのも僕のいるニュージーランドでは永住権を申請する際にIELTSという英語の試験のスコアが6.5ポイント以上必要でありTOEICに換算すると少なくとも700点以上が必要だからです。
IELTSはスピーキングとライティングのテストも必須なので簡単には換算できませんが、それくらいの英語力が必要です。
ニュージーランドだけでなくIELTSのスコアを基準としている国はオーストラリアなど他にもあるので
海外移住や海外留学を目指しているならIELTSやケンブリッジなどの英語の試験は知っておいたほうが良いかもしれません。
しかし海外移住を目指さないにしても英語がある程度分かったほうが良いに間違いありませんが、
ワーホリで1年間だけ楽しんで帰るというつもりなら正直そこまで気にする必要ないのかなと思います。
僕の身近にも来たときは英語が全くできなかったけど現地で友達と遊んでいくうちに身に着けていった人はたくさんいますし、
帰るつもりでいたのに永住権を申請できることになった友達もいます。
なので僕の正直な感想で言えば帰るつもりでいても残る人は残りますし、その逆もまたしかりです。
なのでもし来ない理由として英語のみが気がかりなら海外に飛び出てみることをお勧めします。
むしろ英語力よりも十分な貯金があるほうがよっぽど大切です。
なぜなら貯金があるほど学校に行くなどの選択肢が増え、とりあえず働かないとやばいという事態にならずに済むからです。
実際にぼくは3か月だけ語学学校に行くことができたのですが、
日本で勉強している頃とは比べ物にならないくらい英語の伸びを実感しました。
(海外留学の学校選びについては語学留学 | 経験者から見た正しい学校の選び方。の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。)
なので十分な余力があれば来てから語学学校などで英語を伸ばすこともできるので
ある程度のお金はあった方がいいなと感じました。
またオーストラリアなどの国はワーキングホリデービザの下では6か月しか同一雇用主も下で働けないので、
あっせて入国してからすぐに職を探すというよりは語学学校などに数か月行ってから職を探すほうがベターだと思います。
実際に僕も語学学校の先生に履歴書を書くのを手伝ってもらった記憶があり、すごく助かりました。
ワーホリに行く意味
海外に来て思ったことのひとつに多文化に触れることで自分が思ってるよりもそれが自分に与える影響があるということです。
日本ではほとんど日本人しかおらず外国人はすき家などのチェーン店などで働いているイメージがあったり、
どうしても日本人と一緒に日本人と同じ扱いを受けて働いている人は海外に比べて圧倒的に少ないと感じます。
それに比べて僕の居るニュージーランドやオーストラリアなどは移民によって成り立っている側面もあり、
いろんな国出身の人がいろいろな職に自由に就いているという印象です。
もちろん差別が全くないわけではないし、
現地のネイティブの方が優遇されることはもちろんあると思いますが、
日本に比べると本当に移民にも平等に扱ってくれる印象を受けました。
また海外には本当に色々な人がいて日本では当たり前に受けている教育を受けてないで大人になったんだろうなという人も多いので、自分が常識的に思っていたことが全く通じないなんてことは普通にあります。
そういう経験をしていく中で自分の許容範囲が段々と広がるというか、
相手がおかしなことしてても気にならなくなりました。
日本の教育はある程度しっかりしていて
みんながそれなりのモラルを持つようになってると改めて外に出てみて感じましたし、
とても教育は重要なんだと思わされました。
しかし悪い面だけではなく気楽な感じというか、
いい意味で相手に期待しないのが海外で外国人と接する時に非常に楽に感じるのも事実です。
むこうも僕がネイティブスピーカーじゃないのを分かっているので僕にわかるような優しい言葉を選んでくれる人もいますし、
そういうのに触れると、移民が多い国の人達はネイティブじゃない人に接するのにすごく慣れているというのを感じました。
日本ではほぼ日本人と接するのが当たり前だし、
なかなか外国人と接する事もあまりないので、そ
ういった点では海外に比べてかなり遅れているなというのを海外に来てから感じることができるようになりました。
これから日本も人材不足などで移民が増えるかもしれないですが、
日本人自体が他の外国の人に比べて英語でコミュニケーションをとるのがあまり得意ではないという点を考えると、
外国人からしたら移住しやすいという印象は移民に慣れていないという観点からしても受けないのではと思う。
しかし日本のサービスや気配りなどは本当に世界トップだと思うし、
そういった面で日本を好きな外国人も居ると思うのである程度の数はいるかもしれないと思います。
これらの事からもワーホリに行って多少なりとも国際感覚がついたのは自分の中では大きな教養になりました。
3年以上の社会人経験者には特にお勧め
海外に長く住みたいと思ったら社会人経験を日本で3年以上積んでから来るのが良い。
そう思ったのもワークビザを申請する際に例えば美容師さんとして3年以上の経験が日本であれば、
海外でも美容師として働く時に非常に有利に働くからです。
もちろん自分の全く経験のない仕事については現地で経験を積む必要があるのですが、
そういう仕事に応募するよりも遥かに採用されやすく、
ビザも通りやすいように周りの話を聞いても感じました。
また手に職のような職業は移民という立場からみると強いなと思います。
僕の知り合いで日本での経験がないけどバリスタとして働いている人も居ますし、
一概に経験値のない職にはつけないという訳ではありませんが、
自分の経験のある仕事に就くのがビザを取得するという観点でみると有利に働くことに間違いありません。
なのでそのようなことも踏まえて海外移住などを考えた際は自分がどういった職種に就きたいのか、
日本での経験を活かしたいのか、それとも全く新しいことに挑戦したいのかで
アプローチが異なると思うので参考にすると良いかもしれません。
僕の場合も日本での経験が4年程度あったおかげで、
ワークビザを申請することができたのかなと感じましたし、
海外に行こうと思った当初は出来るだけ早い年齢で行きたいと思っていましたが、
社会人経験を経てから海外に出て良かったなと今となっては思います。
なのでワーキングホリデーなどをきっかけに海外に移住したいと考えている人には日本で多少なりとも経験を積んでくるのをお勧めします。
もちろん若ければ若いだけ感性も豊かで色んなことを感じ取れると思うので一概に社会経験だけが全てではない事も言及しておきます。
僕の友達にも日本で学生が終わってから来てこっちで永住権を申請できるまでになった人も居るので、最終的には日本から出て来てみるといった行動力が1番重要なんだと思います。
この記事が誰かの役に少しでも立てば嬉しいです。