英語・勉強法|英文法より多読多聴が必要な理由。

この記事では英語の勉強法で何故、英文法の勉強よりも先にリーディングとリスニングのスキルが大切なのかを僕の英語学習経験を元に解説していきたいと思います。

その理由を簡潔に言ってしまうと英語はスポーツと一緒だ、ということを学習を重ねるごとに痛感しているからです。

僕自身これまで英語を喋れるようになりたいという思いからかなりの時間を英語学習に費やしてきました。そして今では自称ですが日常英会話ならできるレベルにはなってきたと思います。そして自分のレベルが上がって来たと同時に、今までなんて遠回りをして来たんだろうと思い、自分と同じように英語学習をしている人やこれから始めようと思っている人にはできる限り遠回りして欲しくないと思っています。なのでこの記事が誰かの英語学習の一助になれば嬉しいです。それでは本題に入ります。

なぜ英文法よりも大切なのか。

 まず何故、英語学習をする際に英文法の学習よりも先にリーディングとリスニングの学習が必要なのかというと、ルールを覚えるよりも先に英語にある程度慣れることが大切だからです。これは巷で怪しい人が言うような、文法なんていらないだとか、文法を学ばなくても英語ができるようになる、と言うことではありません。僕自身、英文法の勉強は何よりも大切でむしろ文法の勉強をすることなく英語ができるようになるとは思えません。もちろん小さい子どもや若い学生さんなどの中には海外に1年行ったらペラペラになったという人もいると思いますが、ある程度成熟しっきた大人に限っては勉強せずに自然に身につくことはないと思います。いたとしたら本当に頭のいい天才で、僕のような凡人には到底真似できないことです。このように文法の学習は極めて大切だということを踏まえた上で英語学習の初期段階では文法よりもリーディングやリスニングが必要な理由を解説します。

 

まず体感する

 

 リーディングによって語彙力を鍛えリスニングによって学んだ語彙の音をリスニングで実際に聴くことで英語のリズムや発音に慣れることが大切だからです。

 

例えば、体育の授業などでバスケットボールやサッカーをやったことのある方も多いかと思いますが、バスケットのシュートの打ち方やサッカーボールの蹴り方を教科書で、肘の角度はこうで、とかを覚えるより実際にやってみて覚えた方が早いと思いませんか?

 

またゲームのルールもルールブックをみて覚えるよりも試合で失敗してなんであのプレーが反則だったのかを教えてもらった方が早いからです。百聞は一見にしかず、というように聞いた話より体得するのが早いのと一緒で英語もルールを覚えるよりも先に読んで語彙を増やし、聞いて発音を学ぶのが英語学習初心者にとっては大切だと思います。

 

ここで大切なことは早く実践的に英語を覚えたいと思って、焦って英会話教室や英会話カフェなどに行かないことです。

 

英会話教室や英会話カフェなどはある程度の英語の基礎力とある程度のリスニングスキルがある人には効果的なアプローチだと思いますが、初心者のうちは相手の言ってることが聞き取れなかったり聞き取れたりしても単語の意味がわからなかったりして、生の英語に触れたものの、効果をあまり期待できないからです。

僕自身も日本にいた時は都内の英会話カフェなどに行ったりしていましたがあれが効果あったかと言われると正直微妙です。なので初級者の人は最初に基本的な語彙と覚えた語彙を聞き取れるようになるトレーニングが大切でそれに加えて慣れて来た段階で、文法も一緒に学んでいくのがいいと思います。

 

英語の勉強法と参考書の選び方。 

語彙の増やし方。

まず初めにリーディングによって語彙を増やしていくということですが流石に英語学習を始めたての人がいきなり英語で書かれた本を買ってわからない単語に出くわすたびに調べているのでは気の遠くなるような作業なので、例文の付いている英単語集をお勧めします。

 

また英単語だけが載っている物ではなくて、単語の音声付きのものが良いと思います。僕が実際に使ったものだと、アルクの究極の英単語初級の3000、とZ会から出版されている速読速聴・英単語シリーズです。正直この二つは英語を初めて何からやれば良いのか分からないという方にはかなりお勧めです。Z会の速読速聴・英単語は文脈から単語や熟語を覚えることに特化しており日常のシチュエーションや再現性の高い単語が多かったイメージです。

 

アルクの究極の英単語も例文と一緒に覚えていく形なのですが、例文が短いので多くの単語に次々と出会えるという点では英語学習初心者の方には最適なのではないかと思います。

 

英単語の覚え方としてはひとつの単語でつまづかない事が大事で、分からなかったら飛ばしてどんどん次の単語を勉強して単語帳を何周もするのが良いと思います。これは人の脳は何回も見た物を認識しやすくなるという特徴があるので、一つの単語帳を1ヶ月かけてい一周するよりも早いペースで分からなくても飛ばしていって3周した方が僕の経験的にも効率がいいです。

 

なのでまとめると、単語帳を選ぶ基準は文章と一緒に覚えていく事ができる物かつ、音声付きで発音も学べるのがベストです。アルクの究極の英単語は音声付きではないですが、僕はアプリ版をダウンロードして音声を聴いていました。

 

リスニング上達方法 

 

 次にリスニングスキルを向上させる方法ですが、先ほど紹介したように音声付きの単語帳で覚えていけば自然と向上していくのかと言うとそうではありません。確かにある程度は聞き取れる様になりますが、限界があります。実はここにリスニングが上達していく人と行かない人の決定的な差が出ます。

 

その差は発音をちゃんと学んでいるかということです。

 

具体的かつ簡潔に説明すると自分が発音できない音は聞き取れない説が僕の中であるからです。なのでリスニングのスキルを上げたければ自分が発音をしっかりできるようになる必要があります。

よく聞き流すだけで聞き取れるようになると言いますが、僕の学習経験上、発音を学んでからリスニングが劇的に改善されました。そして聞き流すだけでは意味がないんだなという事にも気付かされました。

なぜそう感じたのかというと、自分の知らない単語を聞いても英語学習初心者の段階においては聞く事による語彙力の形成ができるレベルではないからです。

もちろん学習を重ねていくうちにリスニング能力が向上していった結果、初めて耳で覚えることが可能になっていくのですが、そこまで達していない人が、よく巷で聴くような聞き流すだけでわかるようになるということは難しいと僕自身は感じました。

実際に僕自身も耳を英語耳にしようと思いひたすらリスニングをした期間があったのですが、わからない単語が多すぎると集中力が維持できず耳も全く慣れていかないという悲惨な結果に終わってしまいました。なので知っているまたは多少なりとも聞いたことのある単語を集中して聴く方がよっぽど効果があります。

では、どの様に発音を学びそれをリスニングの向上に繋げたのかいうと、フォニックス発音を学びました。フォニックス発音とは日本語の50音一つ一つに音がある様に英語のアルファベットにも一つ一つに音があるというものです。そしてそれを繰り返し練習したことで身につけていきました。僕自身の感想としては自分が今までに発音できなかった又はしたことがなかった音を学んだ事によりリスニングに対した時の耳への音の入り方が変わりました。そこで初めて自分の発せれない音は聞こえないのではないかと思うようになりました。

今現在海外に住んで2年以上になるのですが、僕が出会う日本人の方または第二言語を英語にしている外国人の方で英語が流暢な人に共通しているのがみんな発音がいいです。それはバイリンガルで小さい時から住んでいるとかそういうわけではなく、非ネイティブで英語がどの程度できるのか、というのは大体発音の良さに比例していると感じます。

英語というのはあくまでもコミュニケーションのツールなので相手の言ってる事が聞き取れる事が一番大切と僕がオーストラリアで語学学校に通っていた時の先生が言っていました。なので発音を学び、たとえこっちが流暢に英語で返答ができなかったとしても、相手の言うことを十分に理解するという意味でリスニングの向上をさせることは英語学習において非常に意味のある事だと思います。

まとめ。

 この様に英語学習の初期段階のアプローチとしては文法よりも先に語彙力を増やしていき、かつ発音を学んで聞き取れるようになるのが大切だと僕の学習体験を通して感じましたし、もし僕が今英語学習初心者に戻ったらそういうアプローチをすると思います。そしてある程度英語に慣れ、語彙が増えたら文法の学習を追加して学んでいく事でより学習に加速が加わると思います。

文法を学ぶことの最大のメリットは自分が間違えた時に自分で修正できるようになることでもあるので、そのメリットについても英文法を学習することの最大のメリットの記事を参考にしていただけると嬉しいです。

この記事が英語を学習する誰かの役に立てれば幸いです。また僕の解釈や説明に間違いがありましたらコメントなどをくれると僕自身の成長に繋がるのでお願いします。