クラシックレンジローバーの維持費など所有してわかったこと

by | Dec 17, 2018 | クラシックカー, レンジローバー

クラシックレンジローバーの維持費など所有してわかったこと

品の良さを感じた車

レンジローバークラシックを所有して思ったことはとにかく維持費が高い。

天張は落ちてくるし、エアサスは壊れるし、オルターネーターも1年で2度替えた。

それにもかかわらずレンジローバークラシックが好きだったのは高級車のカテゴリーに入るにもかかわらず、まったくいやらしくなく品があり、乗る側も乗ってます!感が無くとても自然に乗れたところだと思う。

そして服装もスーツで乗っても格好良ければ、

キャンプに行くようなアウトドアな格好で乗っても様になる。

そんな車はなかなかないのではないかなと感じた。

パリのルーブル美術館に工業製品として唯一展示されていることからもその品格の高さと美しさが評価されていることがわかる。

砂漠のロールスロイスと言われるように悪路走破性が何よりすごい。

軽井沢へ行った時に雪が降って積もっていたが、何の怖さもなく普通に運転できた時は流石だなと感じた。

YouTubeで検索すると川を渡っている動画とかがあって20年前の車にもかかわらず、本当に悪路走破性の高い車なんだなと実感する。

所有してみて改めて英国の王室が昔からレンジローバーを使用している理由が何となくわかった気がした。

おそらく宮殿みたいなところに住んでいる貴族の方達は出口門までの道のりが芝生になっている場合が多く、雨が多いイギリスでは車高の低い車だと足元が汚れてしまうし狩猟や乗馬などの遊びに行く際に悪路を走れないと困るので、セダンなどではなくレンジローバーのようなSUVが採用されたのだと思う。

そんな車だからこそ古くなっても品を感じる車であり続けるし、レンジローバーほど品があるのにキャンプにもガンガンいけるワイルドさと格好良さを兼ね備えた車はないと思う。

そこでこの記事を通して、実際にレンジローバークラシックを所有した経験から感じたこと、故障の頻度や維持費の高さなど新オーナーの方や購入を検討している人の役に立てば幸いだと思います。

レンジローバー・クラシック3.9 クラシックレンジローバーの維持費など所有してわかったこと

1 ボディタイプは2種類

まず、レンジローバークラシックはランドローバー社によって1970年~1996年ごろまで製造された車で3.9リッターV8エンジンのタイプとロングバージョンのバンデンプラがあり、バンデンプラは4.2リッターV8エンジンである。

レンジーローバーは世界で初めてのオフロードを前提として造られた車であり、メルセデスのようなラグジュアリーカー、ボルボのような堅牢なエステートカー、悪路でも走破できるパフォーマンスカーとメルセデスのゲレンデのようなクロスカントリーカーの4つを1つにまとめたような車だと言われた。

2 意外と大きくない

レンジーローバーと聞くと大きなイメージがあるかもしれませんが、

クラシックの場合はそうでもなく、3.9リッターの方は4,45m程度で、

トヨタのカローラよりも短いくらいだ。

ロングのバンデンプラでも4.65mくらいしかないので、

今のAudi A4やメルセデス・ベンツのCクラス、BMWの3シリーズより短いのでそこまで大きくない。

そしてハンドルがものすごくキレる訳ではないので小回りは全然効きません。

しかし高さがあるので車自体には迫力がありますし、まったく小さいとは感じません。

3 エアサスペンションは必ず壊れる

1992年から4輪駆動車には初めてのエアサスペンションが使われている。

エアサスペンションとは簡単に説明すると路面からの衝撃を普通のサスペンションはバネのようになっていて路面の凹凸をバネがたわむ事によって吸収するのだかエアサスペンションは文字通りエア(空気)の力によって車を支えているので路面からの衝撃もエアが受け止めている。

かなり大げさにいうと風船がポヨンポヨンしている感じである。

なので普通のサスペンションよりも乗り心地が良いのだが、

20年も経っていると流石に壊れている車両の方が多い。

そしてエアサスの修理代が高い。

ほとんどのオーナーはエアサスペンションが壊れた時点で普通のサスペンションに変えるのだが、どうしてもエアサスペンションがいいという方は50万以上は用意した方が良いかもしれません。100万円近くかかったという話も・・・

町工場で安く直したとしても最後にコンピュータの設定があって、それはディーラーに持ち込まないとできないので結果的に安くはならないと思う。

なのでほとんどのオーナーが20万円程度で済むコイルサスペンションに替えるんだと思います。

私自身も買ってすぐにエアサスが壊れてコイルサスに替えました。

ただ私自身がメカニックだったので部品代の10万円くらい(確か8万だった気が・・・)で済みました。

またエアサスからコイルサスに替えた場合、陸運局へ行って構造変更の手続きとしなくてはいけないので、それも手間です。

このような理由からエアサスは乗り心地いいですが(僕はあまり差を感じませんでした。。。)必ずと言っていいほど壊れるので、私がもしいま購入するなら最初からコイルサスが採用されている92年以前のモデルが良いと思いますし、おすすめします!!

4 前期と後期で内装が違う

また94年モデルから後期型となっており、前期型と後期型の違いは内装はハンドルから何からほとんど違います。

外装はバンパーが前期は鉄ちんで後期は普通のバンパーになっています。

正直、前期型の方がよりクラッシック感があって私は好きです。

後期型でも外装を前期仕様に変えているオーナーさんは結構いるみたいでカーセンサーなどで見ると前期仕様の後期型が多いように感じます。

私が所有していたのも後期型だったのですが前のオーナーさんが前期仕様にしていて私もそのほうが気に入っていたのでそのまま乗っていました。(実は前期と後期の違いを知らないで乗っていたのは内緒。)

5 天張(天井)が垂れ下がる。

天張も必ずと言っていいほど経年劣化で垂れ下がります。

それこそひどいものでは身長の高い人が後部座席に乗ったら頭に垂れ下がった天張が当たるレベルです。

私が購入した時も購入時点で垂れ下がっていたので一番最初に直しました。

金額は12~13万円でした。

それでも天張が綺麗だと一気に内装が締まった感じがして直して良かったなとおもいました。