メルセデス・ベンツEクラス試乗|乗り心地がやばかった!

メルセデス・ベンツ Eクラス 220d
Eクラスとは
Eクラスとはメルセデス・ベンツの販売するEセグメントの自動車であり、メルセデス・ベンツの中でも中核を担うモデルとなっている。
サイズ感としてはCクラスとSクラスの中間に位置するモデルであり、その直接的な系統はW121まで遡るとも言われている。
Eクラスと呼ばれる前の1993年まではミディアムクラスと呼ばれ販売されていた。
W123の後継車種としてW124が販売され、これが初代Eクラスのコードネームとなった。先代モデルのW123についての記事もどうぞ!
1993年に外装を中心としたマイナーチェンジが行われたことによってミディアムクラスからEクラスと呼ばれるようになった。ちょうどW124が販売されていた時期は日本がバブルの景気の煽りを受けている時だったので大量に輸入された。
なので日本ではベンツといえばW124!というイメージが強く今だにある一定の層には人気のあるモデルになっている。
2007年まではメルセデス・ベンツの中でもEクラスが最も売れる主力車種としていたが現在はCクラスが最量販車種となっている。
競合他社にはアウディのA6、BMWの5シリーズなどがある。
メルセデス・ベンツEクラス試乗|乗り心地がやばかった!
今回は現行モデルのEクラスに乗せていただくことが出来た。販売店の店員さんも試乗レビューを書くことを快く承諾していただき本当にありがとうございました。
今回試乗したモデルはメルセデス・ベンツのEクラスというモデルで僕が乗ったのはセダンやクーペなど数々ある仕様の中でステーションワゴンタイプのE220dを運転させていただいた。
まず最初に驚いたのが電動パワーステアリングの車の切れ角がすごくてEクラスの大きさでは1度切り返さないと曲がれないかな?と思うようなところでも簡単に曲がって行けることに驚いた。
そして切れ角もさることながら、運転していてハンドルを切ると少しのタイムラグもなくスッと曲がってくれるところにEクラスの大きさを感じさせない運転のしやすさがあった。
自分でしっかり操れている感覚がしっかりとあるので、実際は5メートル近くある車両なのにもかかわらず、大きいなとは全く感じなかった。
むしろ実際のサイズ感よりも小さく感じ想像してた以上に運転しやすかった。
以下がEクラスのグレード一覧である。
モデル・グレード |
E 200 |
E 200 4MATIC |
E 220d |
E 250 |
E 350e ハイブリット |
E 400 4MATIC エクスクルーシブ |
Mercedes-AMG E 43 4MATIC |
Mercedes-AMG E 63 4MATIC+ |
Mercedes-AMG E 63 S 4MATIC+ |
排気量 |
1991cc |
1991cc |
1949cc |
1991cc |
1991CC |
3497CC |
2996cc |
3982cc |
3982cc |
エンジン |
直列4気筒DOHCターボ |
直列4気筒DOHCターボ |
直列4気筒DOHCディーゼルターボ |
直列4気筒DOHCターボ |
直列4気筒DOHCターボ |
V型6気筒DOHCツインターボ |
V型6気筒DOHCツインターボ |
V型8気筒DOHCツインターボ |
V型8気筒DOHCツインターボ |
最高出力 |
184PS/5500rpm |
184PS/5500rpm |
194PS/3800rpm |
211PS/5500rpm |
システムトータル 286PS |
333PS/5250-6000rpm |
401PS/6100rpm |
571PS/5750-6500rpm |
612PS/5750-6500rpm |
最大トルク |
30.6kgm/1200-4000rpm |
30.6kgm/1200-4000rpm |
40.8kgm/1600-2800rpm |
35.7kgm/1200-4000rpm |
システムトータル 56.1kgm |
48.9kgm/1200-4000rpm |
53.0kgm/2500-5000rpm |
76.5kgm/2250-5000rpm |
86.7kgm/2500-4500rpm |
ミッション |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
9速AT |
駆動輪 |
FR |
4WD |
FR |
FR |
FR |
4WD |
4WD |
4WD |
4WD |
全長×全幅×全高 |
4930×1850×1455mm |
4930×1850×1460mm |
4930×1850×1455mm |
4950×1850×1455mm |
4950×1850×1475mm |
4930×1850×1455mm |
4950×1850×1450mm |
4995×1905×1460mm |
4995×1905×1460mm |
燃費 |
14.7km/L |
13.4km/L |
21.0km/L |
14.9km/L |
15.7km/L |
11.3km/L |
11.0km/L |
9.1km/L |
9.1km/L |
今回試乗した220dというモデルはディーゼルエンジンのモデルで、ディーゼルエンジンは普通のガソリンエンジン車両と比べて低回転からトルクが効いてくるので、街乗りや普段使いでとても乗りやすいなと思った。
前からメルセデスのディーゼルエンジン車に興味があり、乗りたい車種を聞かれた時にEクラスのディーゼルが良いです。と言ったらちょうど空いてたので良かった。
また乗り心地も素晴らしく良く、特に9速オートマがいつシフトチェンジしたのか全くわからなかった。
前にアウディのA4を試乗したことがあるのだがその時は、シフトチェンジするのがわかり、アウディのデュアルクラッチトランスミッションの変速の速さに驚いたのを覚えている。
それはそれで、運転していて楽しかったし、とてもスポーティーな印象を受けた。
だが今回乗ったEクラスはそれとは全く違う味付けの車で、とにかく運転してる人がストレスをまったく感じない快適な車だった。私個人の感想ではメルセデス・ベンツはアウディやBMWに比べるとスポーティーというよりもラグジュアリーで快適な車だなという印象を受けた。
なので正直ベンツで飛ばす気にはならないなと感じた。
ゆっくりと落ち着いて快適に運転するのがこの車だなと。かといって遅いと感じることは全くなく少しアクセルを踏めばすぐに100キロは出るし高速道路でも悠々と合流できる。
快適でありながら高い走行性能と安全性能を感じることができる1台だった。
また最近のメルセデス・ベンツの車両はシフトレバーが普通の車みたいにセンターコンソールにあるわけではなく、ハンドルの右側の日本車でいうとウィンカーの位置にシフトレバーが付いている。
上の画像でも右のウィンカーの付いている位置に上からR,N,Dと書かれているのがわかるだろうか。写真を撮るのが下手で申し訳ないが、
そうすることでセンターコンソールを広く使うことができる。
センターコンソールにシフトレバーが無い分、飲み物を置くスペースやスマホを充電する電源コネクタがあるので、一緒に乗る助手席の人も快適に過ごせる空間だなと思った。
そういうところがメルセデス・ベンツの快適性をさらにあげてくれていると思うし、ベンツらしさを感じた。
またナビもスピードメーターのところから一枚の大きな液晶パネルになっているのでとても大きくて見やすかった。
実際には中でスピードメーターなどの走行情報に関するパネルとナビやオーディオのパネルに分かれている。
シートも座り心地がとても良い、座り心地が良いと言ってもソファーみたいに柔らかいわけではなくむしろ少し硬めのシートで乗ると姿勢が崩れないようにすごくホールド感のあるシートだなと思った。
シートもレザーとアルカンターラのような何という素材名かはわからないが、ファブリックの組み合わせとなっていて、本革のシートも良いけどこの組み合わせも汗かいた時に発汗性がいいので良いなと思った。
これなら良い姿勢で運転でき、長時間運転しても疲れないだろうなと思った。
また先進性能としても携帯電話と車をペアリングと言って同期できる事には驚いた。
ペアリングをして何をするのかというと、例えば車のライトの消し忘れや鍵がロックされているかされていないかも携帯とペアリングすればわかるようになる。
また駐車している車を呼ぶことができるらしく、駐車している車が勝手にエンジンを始動して車庫から出てくると言ったことも可能らしい。
逆に先に降りて駐車してくれることも可能みたいで、なんだよ未来かよと思った。
もちろん最近の国産車にもついている機能の走行中に前の車両を追従してくれたり車間距離を設定すればその距離を保ちながら運転してくれ、レーンもはみ出さないように運転してくれ、速度も指定できると言った機能も備わっている。なので高速道路でもドライバーの負担が減り楽に走ることができる。
また縦列駐車を自動でやってくれるのを体験したのだが、ふつうに自分よりも縦列駐車うまいなと思ってしまった。
W123のミディアムクラスと呼ばれてた時代から、30年以上もの月日を経てこんなにも成熟した車に仕上がるのかと。
ステーションワゴンタイプなので荷物の出し入れも非常にしやすく、ゴルフやサーフィン、キャンプなどさまざまな目的で利用ができると思った。
どうしてもセダンの方がステーションワゴンよりもフォーマルな印象があるので、アクティブに車を使ったりして自分の趣味も楽しむ人にはステーションワゴンの方がいいと思う。
また今回試乗したディーゼルエンジンもステーションワゴンと相性が良いように感じる。
ディーゼルエンジンはもともとガソリンエンジンよりもトルクという引っ張る力が強いのでSUVなどにもディーゼルの相性が良いように見た目的にもステーションワゴンの方がディーゼルっぽさを感じる。これは個人的な意見なのでセダンがディーゼルと相性が悪くて性能が落ちるとかそういう話ではないが、フォーマルなセダンにはガソリンエンジンで軽快に走るのがぽさを感じる。
トランクを開けるとこんな感じ。
後部座席のシートも分割で倒すことができるようになっているため、面長の荷物なども楽に積むことができる。
下手したら引越しの時などに家具は無理だとしても自分の服とかなら結構な量積むことができると思うのであらゆる用途で幅広く活躍してくれると思う。
また全モデルに標準搭載なのかオプションでつくのか定かでは無いが、両手がふさがっている時にでもリアバンパーの下側に足を近ずけると自動で開いてくれるフットトランクオープナーの機能があるのでついていると嬉しい機能だと思った。
トランクを閉じるのもボタンを押すだけでできるのでまったく力を使わずに開閉ができるので、女性の方でも扱いやすいと思う。
この車に限らずステーションワゴンはセダンのように乗り心地も良く使い勝手も良いので個人的にはSUVよりステーションワゴンの方が好き。あんま人気ないけど、、、
まとめ
今回試乗してみてディーゼルエンジンの乗りやすさとメルセデス・ベンツの快適性や走行性能に車としての完成度の高さを感じた。
そしてディーゼルエンジンの燃費がリッター21kmであり、カタログ値ではあるので実走行ではそこまで走らないにしても輸入車としては経済的な印象を受けた。
またディーゼルエンジンはアドブルーという尿素を定期的に補充する必要があるのだが、だいたい13000キロで補充すると言っていたので、年に1回か人によっては2年に1回の頻度なのでそんなに維持費に影響するもでも無いなと思えたのはポイントが高かった。
それでいて車の大きさを感じさせないほど電動パワステのハンドルが切れ、乗り心地もとても良く、携帯をペアリングすれば車自身がエンジンを始動して駐車場から出てきてくれたり、人が先に降りて車を車自身が自動で駐車してくれたりと先進技術がすごい。
また先述したようにメルセデス・ベンツは快適なラグジュアリーカーというイメージでアウディやBMWはよりスポーティーな感じと言ったが、メルセデスAMGというベンツのスポーツラインの車両はかなりのハイパフォーマンス車両であり、例えばEクラスの最上位グレードメルセデスAMG・63Sは612馬力と同じ車格帯のアウディのRS6やBMW・M5に引けを取らない。
もちろん馬力だけが全ての性能を決定付けるわけではないが、あれだけ乗り心地の良い快適なラグジュアリーカーでありながらスポーツモデルもしっかりしてるというのがメルセデスベンツのラインナップの幅広さを感じるし、日本での販売台数が輸入車として4年連続で1位というのも納得できるなと思った。
歴代Eクラスのモデルも参考にしていただけるとより選択肢が広がると思う。
今回は港北インターチェンジの近くにあるヤナセの認定中古車展示場で試乗をさせていただき、レビューを書くことを快く承諾していただいたことに大変感謝します。
また店員さんの対応も素晴らしく他にもお客さんがいる忙しい中でも丁寧に対応してもらい、そういうところが売れ続ける要因の1つなんだろうなと思いました。
ここまで僕の独断と偏見だけで語ってきましたが、そう意見もあるよね。くらいのスタンスで読んでいただけると幸いです。
*諸元表は参考までに。