W123 メルセデス・ベンツの名車|クラシックカーの魅力

W123 とは

W123はメルセデス・ベンツのミディアムクラスであり今で言うところのEクラスである。

当時はCクラスがまだなくミディアムクラスがエントリーモデルとしての役割を担っていて、メルセデス・ベンツの中でもかなり売れたモデルである。

かなり売れたというのも当時ドイツのフォルクスワーゲンが販売するゴルフが大衆車として売れていたがメルセデス・ベンツの高級車がその販売台数を超えたほど売れたモデルだった。

またボディータイプはセダン、クーペ、ステーションワゴンがあった。

先代モデルは縦目ベンツと言われるW114であり、後継車種としてはW124がある。W124の後にEクラスとなった。

W123はドイツの登録台数でもフォルクスワーゲンのタイプ1、通称ビートルが1位なのに対し、メルセデス・ベンツのw123が2位というドイツでも未だにファンの多いモデルとなっている

特にクラシックカー市場はここ最近すごい値上がりを見せており、W123もそのうち値が上がってしまうのかもしれないと思う。

そんなメルセデス・ベンツの名車であるW123を今回の記事では実際に乗車した経験を踏まえて紹介していこうと思います。

メルセデス・ベンツの名車 W123 |クラシックカーの魅力

メルセデス・ベンツの名車 W123 |クラシックカーの魅力

この写真のW123はステーションワゴンのタイプで日本にはステーションワゴンタイプの車両はディーゼルしか入ってこなかったが、写真の車両は280TEといってガソリンエンジンタイプの並行輸入車両である。

まず思ったのが車の佇まいが時代を経てもそれが高級車だと感じるところにクラシックカーとしての価値を感じた。

確かにハンドリング性能や燃費、馬力もパフォーマンスカーほどは無いにせよ、運転していることに満足感を与えてくれる車だと思う。

もう、35年以上も前の自動車にもかかわらず、東京のような都会に出てもお洒落に感じるし、逆にクラシックカーに乗っているのが粋に感じたりする。

そしてコンピュータなどのアシストも何も無い車なので自分で運転してる感が強く、メカニズム的なことを話すと、今の車はエンジンの燃料噴射をコンピューターで制御しているため暑いとか寒いとかに関係なくエンジンがかかるが、W123の場合は燃料噴射装置がキャブレターなのでアクセルを踏みながらエンジンをかけたりといったちょっとしたテクニックが必要だったりした。

そういったところも可愛い娘には手がかかるといった所だろう。

メルセデス・ベンツの名車 W123 |クラシックカーの魅力

また後ろ姿も昔のステーションワゴンというとカクカクしているイメージだが、なんともハッチバックドアのところの形がなだらかで、高級車としての美しさを感じた。

またシートも後部座席をフラットに倒せるため、サーフィンに行く時もかなり役に立ったのを覚えている。

正直サーフボードを積めるほどだったので、ラゲッジスペースは充分確保されているように感じられた。

ただダンパーの調子が悪く、たまに手で押さえていないとトランクが下がってきてしまうことがあったので、これから購入を検討している方やオーナーさんはこれから故障するかもしれないと思っといたほうが賢明だと思う。

メルセデス・ベンツの名車W123|クラシックカーの魅力

エンジンに関しては結構調子が良く、メルセデスの直6エンジンが気持ちよく回ってくれた。

エンジン音も今の車には無いような少年心をくすぐるような音で本当に大人のおもちゃだと感じた。

以下がエンジンサウンドです。

エンジンオイルはワコーズのタフツーリングの20w40が使用していた中では良くてレンジローバークラシックに乗っていた時の記事でも紹介したが、クラシックカーにはもしかしたら相性がいいオイルなのかな?と思った。

またワコーズのエンジン性能向上剤であるスーパーフォアビーグルも入れることでエンジンの中を綺麗にしてくれる役割もあるので入れるのをお勧めしたい。

特にクラシックカーは前にどんなオーナーの方が乗っていたかわからないので、購入した初期にエンジンオイルをこまめに替えたりするメンテナンスが必要だと思う。

内装もシンプルな中にも高級感があってこのころからメルセデスはサイドブレーキをセンターコンソールのところではなくて、フットブレーキの隣にあるフットパーキングを採用しているのが今のメルセデスと同じだったことに、あぁベンツだなと感じた。

そう言った変わらない細かなディテールがあるとより伝統を感じたりするものだと思う。

また個人的に良かったのが、メーターパネルの中の情報量が多くて、スピードメーターとタコメーターはもちろんのこと、燃料計、時計、オイルプレッシャーが、わかるのが便利だった。オイルプレッシャーが、分かるとエンジンの調子がわかるのでオイルプレッシャーが少ないとエンジンのどこかから漏れたり、力が抜けてるのかなと感じ取ったりすることができるのでとても便利だった。

まとめ

長い年月が経ってなおも人気があるのはW123の持つ雰囲気と佇まいが、高級車としての品を時代を重ねるごとに高めているからだと、感じた。

また乗り心地も35年も前の車両とは、思えないほど良く、運転していて車を自分で操縦してる感があり、どこかへ出かけたりするのを楽しくしてくれた。

またただ古ければクラシックカーになれるわけではなく、それなりに人気があったり伝統的なモデルだからクラシックカーの仲間入りができると思うので、そういった意味ではW123は自動車を初めて発明したベンツの名車としてクラシックカーとなるに相応しいと思う。